お屠蘇(とそ)のはなし
こんにちは。さんらく漢方薬局・鍼灸院の荒川です。
三連休も明け、そろそろ仕事納めや終業式やと、年の瀬の雰囲気も高まってくる頃でしょうか。
年の初めに縁起や健康長寿を祈念していただくお屠蘇。そのお屠蘇に欠かせない原料に「オケラ」があります。
(*オケラは螻蛄(おけら)ではないですよ!以前私も「まさか虫っ!?」と驚き生薬辞典で調べ、
「あー、白朮のことか!」とホッとしました。)
白朮(びゃくじゅつ)とは、キク科オケラの根茎で、体内の水分調節や整腸、健胃作用などがある生薬のひとつです。
元旦にお屠蘇を頂く習慣は、平安時代の初期に唐から伝来し、宮中から庶民へと次第に広まり、今日に至っているそうです。お屠蘇には白朮のほかにも数種の生薬が使用されていますが、地方によっていろいろアレンジがあるようです^^
私も子供の頃から、元旦の朝はお雑煮の前にお屠蘇からスタートするのが恒例で、自然と当たり前のようになっておりましたが、知らず知らずのうちに生薬に親しんでいたのですね。
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