補腎(ほじん)のおはなし
こんにちは。さんらく漢方薬局・鍼灸院の鍼灸師 荒川です。
中医学では、腎は単に腎臓のことだけではなく、生殖器官やホルモン系、カルシウム代謝、自律神経系など幅広い機能を指します。
腎の働きが弱かったり、衰えることを「腎虚(じんきょ)」という言葉で表します。
腎虚が進むと人間の持つ生命力や、免疫力、自然治癒力が低下し、精力の減退、足腰がだるい、疲れやすい、病気になりやすい、骨や歯がもろくなる、髪が抜ける・艶がなくなる、健忘、耳鳴り、難聴などの症状が現れます。
このような症状には腎の働きを補う必要があります。この腎の働きを助けることを「補腎」するといいます。
腎虚には「ほてりタイプ」と「冷えタイプ」に分けられ、さらにおひとりおひとりの体質や症状によって分類されるため、補腎の仕方も変わってきます。
漢方薬や鍼灸は患者さまの症状に合った補腎をします。
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