経絡(けいらく)のおはなし
「経絡」は身体の内(五臓六腑)と外(頭、体幹、四肢、体表)を連絡する通路で、生命活動に必要な気・血・津液は、この経絡を循環し、全身の機能調節をしています。
経絡の経は「縦糸」を意味し、人体を縦方向に走行し、正経十二経脈、十二経別、奇形八脈、絡脈、十五大絡、孫絡により構成されています。
鍼灸治療では経絡上にある経穴(ツボ)を用います。
経穴は人体に現在361種類(*WHOが標準化。)あり、治療にあった特性のツボを選択し、適切な刺激を与えることで経絡に伝わり、経絡を流れる気・血・津液が動くことで臓腑も活性化する働きを導きだすことが出来ます。
松尾芭蕉(1644~94年)が『奥の細道』の序文「笠の緒付かえて、三里の灸するより、松島の月先心にかかりて・・・」でも有名なツボ「足三里」は、胃腸の働きを整え、元気を補充する働きがあります。
イタ気持ちいいくらいのやさしい押圧でOKです。今日は胃腸の調子がすぐれないなと感じたときや、疲労で足がだるい時などお試し下さいませ。
(ひざのお皿の下から指4本ほど下がった高さで、中心より外側です)
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