オッカムの剃刀(かみそり)のはなし
オッカムの剃刀とは「ある事柄を説明するには、必要以上に多くを仮定すべきではない」
といった意味で、カミソリというのは説明に不必要な事柄を切り落とすことの比喩です。
医学では、50歳以下の若い世代は病気になりにくく問題解決には一つの原因で説明がつくことが多いので、「患者さんが複数の訴えや問題を抱えていても、それの病態は一つの原因で説明がつく」と適用されています。私も若い方の医療面接時に考慮しています。
(すべてに当てはまるわけではありませんが^^;)
同時に「逆に高齢者は病気になりやすいので、偶然に複数の原因もあり得る。」
というヒッカムの格言もまた証をたてる(医師では診断)ときの鉄則です。
「診断結果を無定見に羅列するのではなく、最も確かな疾患から順に挙げる(サットンの法則)」と言った医師のサットン氏は、1920年〜30年代にかけて多くの銀行を襲い、計200万ドルを強奪した人物とのこと。
記者に「なぜ、銀行を襲ったのか?」と聞かれた彼は、
「そこにお金があるからさ」と答えたそうです。(*ホントかしら?!)
オッカムの剃刀、ヒッカムの格言、サットンの法則の三点セットは、判断する時のヒントになるので、日常のコミュニケーション等でもうまく応用したいなと思っています。
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